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円安とAI,身体 文明の転換(4)
円安の流れが止まらない。これに伴い食糧やエネルギー価格、金利の上昇が進み、インフレが進み、インフレと景気停滞が同時に起こるスタグフレーションの様相を見せている。失われた30年と言われていたが、これまで隠されていたものが表面化してきたようだ。新自由主義、グローバリゼーションがもてはやされ、民営化、異次元の金融緩和が行われた結果、経済の低迷、国力の低下となってきている。
金融資本主義、デジタル化の流れの中で、誰かに都合がいい自由、グローバル化というアメリカ化等、外的な思想に惑わされ、本質的な思考力を失った結果ではないだろうか。
的確な判断をするためには、自分の目先の利害ではなく、俯瞰的かつ時系列的で、多様な視点から全体の動き、方向性を見ていく必要がある。残念ながら現在の政界を見ていると、裏金問題や政治資金問題等さえ解決できず、解決すべき課題は多いのに、無駄に時間を消耗している。
日本の国力低下の原因の一つにDXデジタル化の遅れがあるが、マイナンバー制度、インボイス制度、電子帳簿、定額減税等、制度設計があまりにお粗末で、さらに生産性を落とす要因になっている。これも表面的なデジタル化の追求と管理・監視社会的な思考から、本来の目的を明確にできず短絡的な思考になってきたものと思われる。
これに比べるとAIの進化のスピードは速い。簡単に特定の人になりすまし、普通の会話のスピードで対話し、映像も似せることができるようになったので、さらにフェイク情報の脅威が増してきている。
AIは基本的には過去の情報のデータから答えを出してきており、本当の創造性はないと言われる。しかし人間自身の思考力が衰え、外部情報の受け売りしかできない人が増えるとAIに支配され、人類社会全体が自滅の方向へ向かう恐れが強くなる。
また日本は表現の自由が世界70位にまで落ちている。自由に発言できなくなり、議論しなくなるとますます考える力は弱くなる。本来の表現ができなくなると、麻薬とかメタバースとか代替的な自己表現へと変質されるが、次第に心は蝕まれていく。心の病は体へと影響し身体もダメージを受ける。
心や体は本来子供のように、柔軟に動き回るものである。心が固まり、体が固まると多様な思考や、循環が悪くなり、病気と言われる症状が現れる。症状は致命傷に至る前の警告であり、この段階でその原因に気づき改善していく必要がある。
体に関しては心からでなく、体自身の動き方、在り方から固まっていくこともある。立ち方、歩き方、手足の動かし方。インナーマッスルや骨、内臓状態。緊張して、無駄な力を入れて筋肉を固めるのではなく、リラックスして脱力していることが重要である。
人として直立二足歩行体として、重力を感じ地球の中心に真っ直ぐな軸を作って立つ。
脱力し疲れない歩き方で歩き、体の中心から末端まで連動して動き、全身の循環とバランスを良くする。江戸時代以前の日本人のように。体と心のDNAを呼び覚まし能力を活性化することから、世界の課題を解決し新たな文明が生まれるのかもしれない。
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