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3密と はやぶさ2 テレワークと個の確立
今年の流行語大賞は「3密」(密閉、密集、密接)に決まり、今年の漢字は「密」に決まりました。コロナの影響でしょうが、密になる、対面、リアルは人間関係の基本であり、この関係の制約は、人々に生活様式の本質的な変更を迫ります。
また明るいニュースとして、「はやぶさ2」の成功がありました。これはロケットの発射以降はすべて遠隔で行わなければならず、電波による情報の往復だけで数十分かかるという困難な状況の下でのテレワークの成功でした。
このことは、対面ができず、遠隔地であっても、目的がはっきりし、方法も明確かつ柔軟に対応できるならば、テレワークも十分に機能するということです。むしろ業務の本質を明確にし、極めなければいけないという意味ではテレワークの方が深い仕事ができるかもしれません。
今回のコロナ対策においても対面でリアルな会議を開いて議論しても、忖度が入り利害関係に左右され、本質的な議論ができないようではテレワークの方がよいといえるのではないでしょうか。
テレワークではまたコミュニケーションが密にはできないし、マニュアルですべてを事前に決めておくことができないので、個々人が自分で考えなければなりません。したがってこれまで業務の本質を理解することなく、言われたとおりにしか仕事をしてこなかった人は、仕事が進まなくなり問題が多発します。
コロナは世界のいろいろな問題を明るみにしていきます。この時に問題から逃げず、正面から受け止めて対処するか、逃げて誤魔化してしまうかで結果は全く違ったものになります。これは個人でも企業でも、行政でも世界でも同じです。この意味でも今は人類の未来にとってとても重要な時期です。
コロナの感染は人から人へうつります。したがって人の接触をできるだけ減らすことが基本です。この意味からも3密回避は理にかなっていますが、経済活動を含めて人間が生活する上では接触せざるを得ないことがあります。特に医療や介護ではリスクも大きく大変ですし、エッセンシャルワークやその他の活動でもあります。
感染症はこれまで人類の歴史に大きな影響を与えてきました。これからは地球環境の変化でエイズ、エボラ、サーズやマーズ等種類も増えてくる傾向にあります。コロナ対策も、コロナ後の全体的なリスク管理を考えて行っていく必要があります。
この冬は正念場で試練の時です。課題は大きいですが逃げないで対処すれば、新しい考えや行動が生まれて来る大きな成長のチャンスです。
日本人は周りに同調して個の確立が弱いといわれていますが、これからは個人でも物事を本質的に考え、行動できるような自律的な個人を確立していくことが不可欠だと思います。すぐに枯れてしまう枝葉ではなく、根幹を見て仕事・生活する必要があります。枝葉は表面にあり見易いですが、幹は見えにくく、根は隠れています。見えない世界を観、見える世界を整理し、人類が成長進化する時期です。
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