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五次元的仕事術④~時間と事業(仕事)の承継~ 2010年11月
浅 野 良 裕
人間の死亡の原因は殆どが自殺だと言われています。生物学的な寿命は120歳またはそれ以上と言われておりますが、そこまでの天寿を全うする人は殆どおらず、途中で生活習慣病と言われる原因で亡くなる人が多数を占めているからです。生活習慣は人の意識、行動の問題であり自ら選択できるはずのものだからです。生活の中には仕事も含まれており、どのような仕事の習慣なのかにより、仕事の質・レベルも変わるでしょうし、また寿命にも影響するかもしれません。先月に、仕事の再生・細胞レベルからの見直しの話をしたのはこのような意味合いもあります。実際には人の身体には未知の部分が多く、思考や感情、行動や習慣、人間関係や自然との関係等が身体にどのような影響を与えるかも分かっていないのかもしれません。仕事においても同じで、自分がしている仕事が、自分や企業、お客様や社会に対してどのように影響を与え、意味を持っているのかもあまり分かっていない状況ではないでしょうか?五次元的仕事術は、これらを意識化し最高の仕事をすることにより、心も体も快調で、喜びに満ちた素晴らしい人生を送ることを目的にしています。さて三次元の立体まで行ったら、次は時間が来ることは予測されることでしょう。では時間とは何か?それをどのような視点から観ていったらよいのか?実は一次元の線のところからも時間はありました。お客様からの視点、PDCAサイクルを回すためには、当然のことながら未来を考え、過去を振り返るという時間が存在していました。また面になると時間管理=仕事としての活動が発生し、立体になると仕事の階層化という意味で新たに時間意識が登場してきました。しかしながらここまでの時間は意識の内部に存在する時間であり、その意味では観念的な時間であり現実的存在としての時間ではありませんでした。しかしこの四次元での時間は現実的・実体のある時間として存在します。それは今ある企業や社会、システムそのものであり、個人個人はそれらを前提としてその中に入っていきます。それらは過去に作られていますが現在のシステムとして、過去の時間が結晶化されています。これは慣習や固定観念、法律や規則、風土・文化として存在し、強固なものです。その強固さは事業仕分けを見ていても分かると思います。内部にいる人には当然でも外部から観ると異質な文化、異文化の存在です。この無意識的領域の意識化・相対化をしない限り本当の意味での商品や規則、システムの改革進化はできません。無意識で当り前と思っていることを人は変えようとはしないからであり、またこれを変えることで成長進化し、歴史を作ってきたからです。立体構造の仕事・企業を構造的に進化させていくことにより時間が現実化します。この構造改革を意識的にすることが中期経営計画の目的であり、四次元的仕事術の要ともいえるものです。個人の意識改革とともに、組織としての意識改革により、仕事・行動そのものを変化させていくことにより、仕事・企業の課題を解決し進化していきます。
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