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五次元的仕事術①~点の仕事から線の仕事へ~ 2010年8月
浅 野 良 裕
今大きな時代の転換点にあります。それはただ単にこれまでの文明の繁栄地域が西欧からアジア地域に移っていくというだけでなく、人類の文明そのものが地球環境も含めて大きく変わろうとしているように感じます。したがって経済活動、仕事のやり方も大きく変わっていくものと思われます。とりわけ資本主義的工業社会の頂点を極めてきた日本は、新しいビジネス・仕事のモデルを開発していく最先端にあると言えるでしょう。これまでと同じ方法ではもはやうまくいかないことは、殆ど共通認識となりつつあります。ではどうしたらいいのか?これを考えていきます。企業に入って新しく仕事をする時、例えば営業だったら、最初は先輩と同行してお客様のことを知る、また受注活動を覚える。また製造部門ならラインの1工程を行う等から始めます。そして営業だったら、商品知識の習得、宣伝活動、受注活動、納品、売上計上、代金の回収という一連の流れをマスターしていくことにより、仕事は成長していきます。最初は宣伝や受注、納品といった仕事が個々別々の作業、点の仕事だったものが、全体の流れを意識し、また次の流れを意識して仕事をすることにより、仕事のレベルは上がっていきます。もう1度この流れを意識する時、この社内での仕事の流れだけでなく、商品を買っていただいたお客様がそれを使って満足したかどうか、改善点はないかどうかの情報収集や、信頼関係の構築に意識が向かいます。仕事はもともとお客様のためにするものなので、営業の仕事もお客様がどのような商品を望んでいるのか、そして消費した結果の満足度までが仕事のサイクルであり、この満足度をさらに上げていく流れ、循環サイクルを回すことにより仕事はさらにレベルアップしていきます。点の仕事から線の仕事へ、0次元から1次元へのレベルアップが最初のステップです。この0次元から1次元への次元上昇は非常に重要で、これがすべての進化の原点です。多くの人の仕事を見ると、自分の直接の仕事・点の視野、または不完全な線のレベルで行っており、この線の段階を充分にマスターしている人は少ないように思われます。本当の意味のお客様の満足、潜在的欲求・期待以上の満足を常に考えて、宣伝、受注、納品、商品開発等の一連の流れを意識して仕事をして行くこと。このような仕事の流れ・循環を作ればまだまだ業績は伸びる余地があると思います。線は循環することにより、次のレベルへと完成します。この点から線への飛躍は、その人の視野を他人=お客様の意識にまで広げ、また商品やそれを提供するプロセスを学び、改善することによって、自分自身の能力を高め、器を大きくし、新たな価値=付加価値を提供することになり、お客様や社会に貢献することによって、自分自身が進化し大きな喜びを得ることができるはずです。新しい発見と発明、他者や社会への貢献は仕事の楽しさ、喜びを生み出し、さらに大きな流れと循環の中に導きます。そしてさらに2次元・平面、3次元・立体、4次元・時空、そして5次元的世界への第1歩となります。
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