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五次元的仕事術②~0から1へ、線から面へ~ 2010年9月
浅 野 良 裕
先月から新しい時代の仕事のやり方として、五次元的仕事術のお話を始めました。この現実の世界自体は一つの世界ですが、これを四次元の時空という時には、この一つの世界を、時間と空間に分け、空間を線、面、立体と三次元に分けて考え、観ていきます。このことにより、現実を更に深く知ることができ、それによりより良い活動、生活ができるからでした。漠然とぼんやり世界を見ているだけでは、進歩、発展はなく、このように次元を分けることで科学技術も発展してきました。そして今現代の科学は、この世界を五次元以上の世界として認識しようとしています。世界の見方が変わってくると、行動の仕方、仕事の方法も変わってきます。五次元的仕事術はこのような世の中の流れから来ています。そして時空の認識と同じように、現実の仕事も実際には分けることができない一つの仕事ですが、これを次元に分けて分析することによって、新しい視野が広がり、仕事自体が進化していくものと思います。また次元を考える時の基本ですが、自分が2次元の平面にいる時は、他のモノは1次元の線にしか見えず、平面を見ようとしたら立体的視点から、また立体として捉えようとすれば、3次元の上の4次元の世界から見る必要があります。自分の仕事の1つ上の次元から見る、またよく言われる一般社員だったら課長の視点から、課長だったら部長の視点から見て仕事をするのは同じような意味合いがあります。前回は点から線へということでお話ししました。この0から1への飛躍はすべての進化の原点であり、5次元への秘密の鍵です。つまり半径1mの自分の世界(点)の仕事だけで終わるのではなく、お客様や仕入先、そして他の社員の仕事まで連続した流れを意識して仕事(線)することにより、仕事自体のやり方も変わり改善・変化していきます。この流れは単に仕入して、加工し、販売するという時系列の流れだけではなく、商品サービスによるお客様満足を目的にした流れだと考えると、加工(付加価値形成)や、仕入の前に、お客様満足という目的があり、この意味では、時系列とは逆の流れになります。つまりお客様満足のために、どんな付加価値を提供するのか、そしてその付加価値のために何を仕入れる必要があるかという流れです。時間は過去から現在、未来へという流れではなく、逆に流れます。目的・未来が先にあるわけです。PDCAサイクルを回す時も同じです。計画としての未来が先にあり、それを達成するために実行していきます。計画を作るとは目的・目標を持つという意味ですね。この線のサイクル、取引を何本も重ねると面になってきます。つまり一つの取引、お客様、一つの商品だけでなく、多様な商品、お客様があるわけで、この全体が面として見えてくるはずです。商品間のバランス、お客様間のバランスをとることが重要になり、ここで時間管理や金額での評価の問題が出てきます。ここで始めて仕事の本質とか経営の必要性の問題が出てきます。商品の品質、時間とお金、納期の管理つまり、PQCD価格・品質・コスト・納期の視点です。
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