メインコンテンツ
2011年エネルギーを形にする~新しい世・代の誕生~ 2011年1月
浅 野 良 裕
新年明けましておめでとうございます。
2008年の1月から、数を使ってその年を予想してきました。半分はお遊びですが、多面では数の神秘を物語っているのかもしれません。2008年は1の年、新しい変化のスパイラルの始まりの年でした。リーマンショックが起き、人々は変化を予感しました。この年の漢字は「変」が選ばれました。2009年は2の年、変化の流れが2極化し新しいものと旧いものが分かれていく年でした。この年の漢字は「新」でした。オバマ政権や民主党政権が誕生し、新しい潮流が予感されました。2010年は3の年、流れのエネルギーが方向性をもってくる年ですが、まだ明確にはならない年でした。漢字は「暑」でした。暑は熱いエネルギーの高まりを意味しているかもしれませんが、このエネルギーは現体制の閉塞感の中でまだ本当の方向性を見出していないようにも感じます。政府は新成長戦略として、グリーンとライフを掲げました。2011年は4の年、エネルギーが形になっていく年です。3・身・未が4・世・代になっていくわけです。しかしこの形はまだ未熟で安定せず、既存のものとの対立や混乱が生じます。既存のものの本質を自己の内部に取り入れ融合して始めて、本当の進化が始まることでしょう。グリーンとライフは、これを単に環境分野、医療・介護産業と狭い範囲で捉えるのは間違いです。環境問題や病気は、企業活動で言えばクレーム処理とも言える分野で、もちろん最重要課題ではありますが、それ自身で付加価値を生み出すものではありません。クレーム処理を課題解決、商品サービスの進化により、レベルアップした顧客満足につなげて初めて意味があるものとなります。したがって、環境・医療も新しい生活スタイルの提案・レベルアップ、産業全体への波及・進化へと展開して初めて、新成長戦略として形になってくるのではないでしょうか。グリーンライフは健康な生活、又は生命の輝きと言えるかもしれませんが、生活の全てにわたってこれらが、GDPに変わって経済の新しい尺度になるのかもしれません。高度な環境技術、工業技術、クールジャパン、東洋文明と西洋文明の融合地としての日本が、これらを更に進化させ、新しい文明の創世地となるのかもしれません。この生成と混乱の時に生きる心構えは1つには、チャレンジする、すぐに行動することです。形にするためには、行動しなければ何も始まらず、行動して初めて課題も発見され次のステップに進めます。2つ目は大局から、大きな流れから何事も戦略的に観、また事業の再定義をすることです。新しい時代・社会に合わせた顧客の創造、事業の見直しと成功要因の再定義が必要です。そして3つ目、これらを達成するためには、個人・組織のパワーアップが不可欠です。それは生命力や人間力、仕事力の全面的なパワーアップであり、生活習慣や仕事の習慣の改革、業務・成果のイノベーションであり、個人や企業の生命の輝きをもたらすものです。今年もよろしくお願い申し上げます。
お気軽にお問い合せください
-
052-851-6311
受付時間:月~金 9:00~17:00