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五次元的仕事術⑦復興と再生~リスク管理と日常業務~ 2011年3月
浅 野 良 裕
東北関東大震災で被災された皆様ならびに関係者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。また犠牲になられた多くの方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。そして困難な状況の中で救出と復興に尽力されている皆様に感謝申し上げますとともに、私たち一人ひとりもできる限りの支援をしなければと思います。今日本は世界中から注目されています。災害にあっても平静に対応していることや、助け合いの心・行動に尊敬の念をもたれているとともに、危機管理能力や科学技術に対する疑問符も含めてです。原子力発電はこれからのエネルギー資源として期待され、人類の最先端の科学技術と安全性への配慮がなされていると思われてきました。また地震や津波に対しても災害多発国として対策は十分なされてきていると思われていました。戦後日本の奇跡的復興が、世界の注目を集めモデルとなったように、これからの復興と再生のプロセスは、世界的に直面している課題、自然環境、エネルギー問題を解決していくモデルとしての役割・世界史的使命を担っていくものかもしれません。今回の災害で我々の生活は、様々のものに支えられていることを実感しました。情報通信網、電力、ガソリン等のエネルギー、交通網等のインフラ。水や食料生活物資の補給や住居等。資材や部品等の広範な製造ネットワーク。そして大地や水、空気等の自然自体。膨大な人々の支えや自然環境との調和と均衡の上に奇跡的に成立していることを。日々の日常生活や仕事の中では、殆ど意識していないことを意識させられました。日本人のDNAにあると思われる、「和をもって尊しとする」和の精神や、自然の中に「八百万の神々」を観る心・感謝の心はこれらを表現しているのかもしれません。この精神・心の基盤=インフラとしての役割が、アインシュタインが「世界が争いに疲れた時、日本が世界の救世主になる」と言った意味かもしれません。五次元的仕事術で展開してきた時空や歴史に対する意識も、これら全ての事を大局的に意識に込めて仕事をするということです。意識に込めるということは、常にこれらの事を考えているという意味ではありません。必要な時に必要な意識・情報が湧き出てくるような捉われない透明な意識状態にいるということです。1つの細胞の中に全てのDNA情報が存在するように、一人ひとりが情報を持ちながら違った機能を調和的に果たすという意味です。停電による信号の停止で事故が多発しているといわれています。信号が何のためにあり、電力に支えられていることを考えれば、信号の管理者からでも電力会社の日常業務の中からでも、信号系統だけは別系統にする等の対策・改善が図られていたはずです。日常業務の中で点の仕事から脱却し、より大きな視点から仕事をすることがリスク管理にも繋がるはずです。日常の中にあるリスクは、縦割りでない横の連携と多次元的な視野からの日常業務・生活の改革・改善の中で解消していけるのではないでしょうか。全ての人々が平等に発言し、個々人の狭い利害意識を超えて行動し、人々や生物、地球や宇宙に生かされていることに感謝し、今ここで精一杯生ききることです。合掌
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