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金環日食と宇宙のリズム・成功法則 2012年5月
浅 野 良 裕
先日、日本の多くの地域で見られるのは932年ぶりという、金環日食がありました。日食の始まりでは雲がかかり心配でしたが、直前に雲が切れ、その美しい姿と刻々と変わる変化は感動的でした。太陽、月、地球が一直線に並び、月の後に太陽が隠れることにより起きるのですが、太陽がすべて隠れる皆既日食と違い、月の方が小さく見えるため、太陽が金色の環のように見えるものでした。太陽と月では直径が400倍も違うのですが、それがほぼ同じ大きさに見える距離にあること、軌道面が太陽―地球と、地球―月とで微妙に違い、またそれぞれ円軌道でなく楕円軌道であること等、絶妙のバランス、位置関係にあるため僅かな確率で発生するようです。6月4日には月が逆の満月の位置に動き、地球の影が月に映る部分月食が起きますし、6月6日には金星が太陽面を通過するという天体ショーが続きます。この時期にこのような出来事が連続するのは、我々に宇宙的な視野から物事を見るように促しているのかもしれません。以前に、グローバル・地球時代の成功要因は「宇宙」であるというお話をしました。近代的な国家の時代=国際社会の時代の成功要因は、トップの国家、企業から学ぶことでした。アメリカに学ぶことにより日本は世界のトップレベルにまで成長しました。しかしこの地球経済の時代、情報社会において、山積する課題を解決するための手本はどこの国を探してもありません。地球規模の問題は、より大きく、そしてより精妙な次元の視点を入れることによってしか解決・成功しないでしょう。宇宙とは、マクロコスモス・大宇宙とともにミクロコスモス・小宇宙も含みます。先月の時間治療では、これまでの医療技術・薬品を、人の1日の時間サイクル、宇宙のリズムに合わせることによって成功しました。これと同じようにこれまでの科学技術やノウハウ、文化は宇宙的な視点から再構成することによって、新たな価値を生み出すものと思われます。先日、自然の中で日の出を見る機会がありました。夜明け前の薄暗く靄がかかったような世界から、小鳥のさえずりとともに空が明るくなり、瞬間赤い点から始まった太陽が次第に地平線から登ってくる姿を見ていると、この宇宙との一体感とともに、生きている喜びと感動に包まれます。そして古代の人々はこのように自然・宇宙とともに生活し、毎日の、そして瞬間瞬間の自然の変化を楽しんでいたのだと感じました。それは五感を超えた感覚かもしれません。今世界は経済でも、科学技術、生活、文明でも閉塞感で満ちているような気がします。これを突破するには、新たな創造の力、エネルギーが必要であり、インスピレーション・閃き・霊感が湧いてくる必要があります。視野を宇宙の極大から極小にまで拡げるとともに、自然から学び、五感とそれ以上の感覚を磨き、本質的に深く考え行動することを仕事=生活の基本姿勢にし、宇宙のエネルギーを取り入れ、リズム・法則に合わせる時、明るい未来が拓かれるのではないでしょうか。
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