メインコンテンツ
2010年進化の方向と源への回帰~蛹から蝶への意識の変容とその条件~ 2010年1月
浅 野 良 裕
新年明けましておめでとうございます。
昨年の1月は、新しいルネッサンスの始まりの年として2009年をとらえ、新しいものと古いものが2極化してくると予想しました。漢字の「新」に表されたように新しい状況が生まれてきましたが、まだその方向は明確ではありません。しかしもはや過去と同じような状況に戻ることはあり得ません。今年2010年は3の年。3の年は、1の年で始まった変化が2の年で2極化し、この2極を統合しながらある方向へ向かっていく年と言われます。つまり新たに生まれたものが形を作り動き始めていくわけです。したがって、どの方向に向かっていくのかを見極め、その流れに乗っていくことが重要になってきます。この流れはまだはっきりとした形をとっていないため分かりにくい状態です。しかし変化の方向は、現在の世界の問題、課題を解決していく方向に動くでしょうから、物事をより本質的に、その原点・原因・源にまで遡っていけば分かるはずです。事業仕分けのように、全ての事業や個々の業務・仕事、生活に必要なもの、行動を洗い直していくわけです。しかしこの作業はそんなに簡単ではないかもしれません。それはこれまで当たり前と思っていた意識や、生活習慣、仕事の習慣や経済基盤までも見直していく必要があるからです。蝶は卵から生まれて、幼虫期を過ごし、蛹の時期を経過して蝶へと成長していきます。幼虫から成虫へと変態する時、身体自体が融解して変容していくため、断食し蛹の形で身を守り進化していきます。蛹はこれまで持っていた肉体が変態していく恐怖を乗り越えて美しい蝶へと変容していきます。人は個人としての肉体では大きな変化はないかもしれませんが、意識や社会、外部の肉体ともいえる人間が加工した人工のものとか、環境自体は大きく変わるかもしれません。変化のときにはこれらを乗り越える勇気と心構えが必要です。そのための心構えとして少なくとも3つ考えられます。1つは、「全てをプラス発想で考える」ということです。プラス発想とはマイナスなことを見ないとか無視することではなく、より大きな視点から事柄を見ていくことです。例えば病気を、単にマイナス的なことで克服対象としてだけ見るのではなく、体のバランスの調整活動として生命活動の自然な一環として捉えることにより、病気を治すことによりより健康な体になるように。現在の人間社会は病んでいるので、健康、医療、環境分野が成長産業であるように。2つ目は、「全てを自己責任でとらえる」ことです。他人のせいにしたり、社会のせいにすることにより、自分はそれを、自分自身を変えることができないと暗示をかけ、自分の本来持っているパワーを発揮できなくしてしまいます。よく言われることですが人はまだ数%の力しか発揮していません。今こそその100%の力を発揮するチャンスではないでしょうか?3つ目は「2極の統合」です。品質と効率、広い視野と深い洞察、瞬間と無限の時間、大宇宙と小宇宙、男と女等々。矛盾していると思われているものを1つにすることです。時空を超えた大局的な見地から、全てを自分の解決可能な問題として捉え、不可能と思われていることに挑戦する時、新たな素晴らしい未来が見えてくるのではないでしょうか?
お気軽にお問い合せください
-
052-851-6311
受付時間:月~金 9:00~17:00