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五次元的仕事術⑥~0次元から五次元へ-仕事の変革~ 2011年2月
浅 野 良 裕
今世界は大きく変わろうとしています。全体が変わるときには、個々人の仕事の仕方も変わっていくことでしょう。これは普通は仕事のツールであるITの活用による、データ処理やコミュニケーションの方法の変革として語られます。実際IT・情報処理技術の発達は、空間的・時間的制約をなくし、瞬時に世界に拡がり不特定多数の人々を結びつけます。この効果は最近の中東の変革の要因ともなり、変化の大きな原動力となっています。そしてインターネットの普及は、ネットを通しての販売やソフトの流通、情報提供・交換等、直接的にビジネスの在り方も変わってきています。しかしながらこれらの情報機器・技術はあくまでも道具であり、目的は人間の生活を豊かにすることにあります。道具のパワーが強くなればなるほど、それを使いこなすには人間のパワーを上げていく必要があります。そうでないと逆に道具に振り回され、道具の奴隷になるかもしれません。文明の発展は、道具や機械、衣類や住宅、自動車や電化製品等身体機能を外部にまで拡げ、また情報技術の発展はこれに加えて、脳や意識の機能を拡大し、これは空間や時間感覚自体も変えてきつつあります。五次元的仕事術は、こうした世の中の変化に対応した仕事の方法となることを目指しています。時間空間の拡がりとともに、成熟社会としての個別的なニーズの個客への対応、個人の生活レベルと環境とのバランス、自由とコンプライアンス、拡がりと個別対応、階層構造等の異なった必要性のすべてを満たすような仕事の方法、人間の在り方の探究です0次元の今ここだけの世界で、それ以外は何も考えない、感じない世界から、一次元の流れ、PDCAサイクルへの飛躍が始まりでした。PDCAサイクルはこれまでも経営管理サイクル・仕事の基本と言われながら、必ずしも十分には実行されておらず、現在企業や官公庁、学校などの公的機関等殆どの組織で、その実現が求められています。これは既存のすべての組織も、新しい環境に適応した存在になることが求められていることでもありましょう。そしてそこからさらに二次元の機能・組織の発生、時間管理、PQCD管理。三次元の階層構造、マネジメントの発生。四次元の歴史展開、戦略・構造改革へと展開してきました。先ほどのIT=道具の進化による時空の拡がり=世界の狭まりは、この四次元の世界までの展開でした。一次元から四次元まで、ややこしいことを述べてきたのは、ここを乗り越えるためにはこれらすべてを意識に込めている必要があるからです。膨大な情報が簡単に入手できるようになりましたが、問題はそれらを整理・統合し、今ここで必要な情報を取り出し活用することです。その時の今ここは、単に0次元での閉じられた世界ではなく、四次元までのすべてを含んだ五次元世界での今ここになっています。論理的な思考力だけではなく、直観、感性、新たな気付きと想像=創造力が必要であり、右脳と左脳、身体と意識・環境の高次元での統合、感動と奇跡の生成が五次元的仕事術であり、これを意識することが始まりです。
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