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緊急時対応と第2波、長期化への備え -今を生きる、歴史を創る-
コロナショックは100年に1度の危機だと言われています。WHOもIMFも100年前のスペイン風邪、世界大恐慌並みの衝撃に備える必要性を述べています。5年先10年先、50年先100年先から現在を見れば、今のこの時代はどう評価されるのでしょうか?
危機を乗り越え新たな時代を創造した時代と評価されるのか、それとも危機への対応を誤り大きな被害と歴史的な衰退、退化の転機となった時代と評価されるのか? 一人一人が今どう生きるかの選択が、未来の歴史の選択につながる重要な時です。
緊急事態宣言が解除され、人々の生活が戻り始めています。しかし以前と同じにはならず新しい生活様式を摸索している状況です。緊急事態の解除には3つの基準がありました。新規感染者の数と、医療体制の整備、検査体制の整備です。感染者の数にはその根拠はともかく、数値目標があり明確でしたが、医療体制、検査体制については未だに不明確で、現状がどうなっているのかさえはっきりとは公表されていません。
日本は世界からはコロナ対策が成功した国と見られているようですが、その原因はよくわかっていません。自粛要請へ対応する国民性、清潔好きの感性、BCG接種、高温多湿の気候風土、医療機関等の奮闘等いろいろ言われていますが、感染者の減少の原因が自粛にあるだけならば、自粛を止めればすぐに感染者は増加に転じてしまうでしょう。
アジアは欧米に比べて被害が少ないですが、その中でも対策・政策自体が評価されている台湾や韓国とは事情が違います。これらはPCR検査体制を早期に充実させ感染状況を把握し、感染者の捕捉、隔離をし、症状に応じた医療施設・設備を配置する等対策を素早く打って感染を防ぎ、第2波へも備えました。日本でもこのような検査、医療体制を早急に整えることを第2波が来る前に実行することが必須条件でありましょう。
コロナ対策は、命を守ること、生活・経済を守ることの2つですが、経済面でも対策はなかなか進みません。各種補助金や助成金の申請手続きの煩雑さ、不合理さ、効率の悪さ、スピード感の無さ。情報の収集・透明性、医療設備の確保の拙速さも含めて行政の現状は、医療崩壊、経済崩壊以前に政治・行政崩壊といえるかもしれません。
なぜこのようになったのか? 1つには危機管理意識・能力の無さです。緊急時には平常時と違った仕事の仕方が必要ですが、平常時に前例踏襲で考えない働き方をしていると、緊急時に慣行や細かい法令に縛られ、仕事の緊急性、重要性を考えて行動することができません。また人の生命や生活を守ることに対する本気度の問題・使命感の欠如もあります。自分の損得、利害を第1に考えて忖度していては、緊急時に的確に行動するために必要な想像力も生まれてこないでしょう。
コロナ危機は全世界の個人、組織、国家に影響してきます。世界から学び・協力し、歴史からそして望むべき未来からも学んで行動することが重要です。自己や組織の社会的存在意義を原点から見直し、医療や経済面からも、コロナと共存するまだ見えぬ新しい快適な生活様式を創造することが人類の未来を創造することになるのではないでしょうか。
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