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コロナ第3波とシンデミック 正念場・冬の6か月
暖かい11月ですが、コロナ第3波が拡大しつつあります。欧米諸国では既に第3波が猛威を振るい、経済活動を再開し、GDPも大きく回復したと思ったら、コロナの万延で再びロックアウトをせざるを得なくなってきました。コロナは人と人の間で感染するので、人が集まり動き回れば当然感染の拡大は予想され、またウィルスの活動期である冬の季節を前にして今後も更に厳しい状況になることが予想されます。日本では欧米とは約1か月遅れで流行が来ていますのでこれからが正念場です。
スペイン風邪の時も冬の第2波で最も被害が大きく、今回のコロナ禍でもこれから半年が最も厳しい時期になりそうです。この半年間ではワクチンも特効薬も間に合わず、これまでの医療体制の整備、マスク、消毒、ソーシャル・ディスタンス、ロックアウト等の方策を組み合わせていく以外方法はないでしょう。
幸い感染しても医療的な対処方法はある程度分かってきたので、医療体制が健在なら被害はかなり抑えられそうです。しかし感染が急激に増えて医療体制が崩壊すると、当初の武漢やヨーロッパのように悲惨な状況になるかもしれません。
日本の状況を見ると、感染者は欧米等に比べてかなり少ないのにかかわらず、もう医師会からは医療体制の崩壊の危機が表明され、医療従事者や保健所職員の疲弊が表面化しています。未だに最も重要な検査や、医療機器、医療体制の整備は進んでいません。
これまで大きな危機になってこなかったのは医療従事者の頑張りや個人の行動、あるいは習慣、遺伝子レベルでの違いがあるからかもしれませんが、それに安住していると大変なことになります。台湾や韓国、シンガポール等アジア諸国は感染者が出ると対応が速く、徹底して、今は殆ど感染者が出ておらず、経済面でも早く回復しています。対策の実行は早く徹底的に、が原則です。生命、生活、経済の優先順位を明確にすべきでしょう。
最近シンデミックという言葉を聞きます。これは政治や貧困などの社会的要因と感染症が相乗効果で作用していくことを言い、被害は相乗的に大きくなります。
経済面では実体経済が良くないのに株価は上昇しています。株価の中でもGAFA等IT関連は上昇幅が大きく業界間格差も拡がっており、コロナ対策の資金も流れ、株価は上がっています。しかし世界的に債務はGDPの数倍にも膨れ上がっており、暴落、世界恐慌の危機を孕んでいます。
この半年は正念場と言いましたが、正しい想念でその時々の場面で対応することが、個人にとっても企業にとってもその行方を左右する、非常に重要な局面になってきます。
そして非常事態の前に必要な対策を取っておくことも、正念場で力を発揮するために同じように重要です。正しい想念、意識で対処するためには、単なる願望ではなく客観的な状況を冷静に観る基本的な意識、姿勢でいるよう自分を進化させることが必要です。
非常事態で行動が制約され、経済活動が低下した時、個人も企業も資金的な余裕を持つこと、感染症対策を徹底すること、そして生活様式やビジネスモデルを根本から見直すことが肝要です。これからの冬の6か月間、正念場を乗り切りましょう。
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