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スマホ脳とコロナ第2幕
スマホ脳という言葉がある。スマホ依存症、スマホに乗っ取られた脳、支配された脳といった意味だろうか。脳科学の世界では以前から言われていたが。症状としては、記憶力や理解力、判断力の低下。不安感や孤独感、精神障害の増大。そして子供では脳が大きくならない発達障害や大人では認知症の発症等が挙げられる。特に敏感で繊細な子供に悪影響を与えるので一部の国や自治体では規制の動きがあり、スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツなども自分の子供にはスマホを与えなかったり、使用制限をしてきたようだ。
これらの症状が発生するのは、情報過多のため脳過労を起こすからだと言われている。
原因はその他にも、電磁波やブルーライトによる物理的刺激や、依存症を起こすようなコンテンツの内容、運用方法等いろいろ考えられる。電磁波では5Gを禁止している国もある。またコンテンツではできるだけスマホを使わせようと魅力的なものが作られており、特にゲームソフト等では、ゲーム脳とも言われるような世界になっている。ポケモンGo等は傍から見ていると、人間がソフトに操られてゾンビ状態にあるように見えるかもしれない。そしてSNSでは玉石混淆の多様な情報が入るとともに、同じような関連情報が集中し、都合が悪い情報が消されたりするので、逆に視野が狭くなり意見が固定化される傾向にある。こうしたことから若い層でも物忘れがひどくなり、知的能力、考える力が衰退し、意欲も低下していくことになる。
スマホは確かに便利であり、コミュニケーションが拡がり、情報の入手も容易である。使い方次第では第4の脳とも言え、生活の幅を広げ能力も高まる。スマホを使いこなすのか、逆にスマホに使われるのかでは世界は全く変わったものになる。
ところでコロナは第4波を迎え、医療崩壊が起き始め非常事態宣言が出された。世界的にもコロナウィルスはフルモデルチェンジをした変異種が主流になり、ワクチン接種も進み第4波というより、第2幕、新たな舞台が始まったとみる必要がある。100年前のスペイン風邪の時も1年毎で3度位の大波が来て治まっていった。
緊急事態宣言が出されたが1年前と何が変わったのだろうか? この国では相変わらず同じような議論がなされていて進歩がなく危機管理能力が欠如しているのではないだろうか。当初は感染者数が少なくこれに安住していたのではないだろうか。
特に最重要の医療体制については、検査、医療、ワクチン開発とどれも問題が残ったままである。検査の自動化機器も日本メーカーが作ったのに拡大せず、医療従事者やベッド数も世界的にトップクラスなのに、コロナ専用病院がなく、重症者用ベッドや医療従事者も確保されておらず、ワクチン開発も遅れをとっている。ワクチン開発の予算もアメリカが1兆円用意したのに日本は100億円と1%しかなく、聖火リレーの予算にも及ばない。
歴史から学び、世界から学び、専門家や当事者の声を謙虚に聞き、過去の慣習を打破し平常時と違う非常時モードで仕事ができなかったら、スマホ脳になったかのようである。
アフターコロナの時代はコロナ前には戻れず、新しい生活様式を創造することが必要と言われている。今後も感染症の発生は予想され、環境危機、格差、戦争の危機等も続いている。ゼロベースから考え学び創造性を発揮して、危機を乗り越える時ではないだろうか。
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