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地球温暖化と二酸化炭素CO2 エッセンシャルワーク②
日本でも最近ゼロカーボン政策が開始され、地球温暖化への関心が高まってきた。なぜ気候変動、温暖化が問題であり、CO2がその原因であるのだろう?
地球のエネルギーは日々太陽から入り、地球外に放出される。大気がなかったとしたらこの時の地球の表面温度はマイナス19度になる。しかし大気がありこれが放出を妨げるため、平均14度程度に保っている。この妨げるのが大気中の温室効果ガスであり、その大半がCO2である。
過去80万年の間に、約10万年周期で温暖期と寒冷期を繰り返しており、この時期はCO2濃度と比例してきた。現在のCO2濃度は約405ppmであり,この数値は80万年の間で最高だった300ppmと比べて30%以上高く、300万年前と同じ水準であり、この時の気温は現在より3~4度高かった。
この条件では、極地の氷も溶け、海面は18mも高く、現在の主要都市の多くは水没してしまう。気候変動も今より激しく、風水害、熱波、山火事、食糧危機、感染症の増加等様々な影響、生物種の危機が予想される。
また現在のCO2増加は当時と比べて急激なことであり、これほどの変化は5600万年前の「始新世」の始まりの時期にあり、生物種の多くは絶滅し哺乳類の始祖が生まれた。
変化は産業革命以降、特に最近の50年間に起きており、「人新世」と呼ばれている。
急激なCO2の増加が温暖化に至るには少し時間がかかる。ちょうどレンジに氷を入れてもすぐには溶けて温度が上がらないように。そのため2040年とか50年に排出量実質0という目標が掲げられているが、達成可能だろうか?
ところで金星は地球と大きさが同じくらいで公転軌道、太陽からの距離も似ており地球の兄弟星と言われている。しかし大気の大半がCO2であり、このため地表の温度は460度になり、また上空に硫酸の層があるため、観察が難しく探査機も多くはなかった。
しかし温暖化とCO2の関連から、金星も以前は地球のような生物にあふれた星だったのでは、地球の未来の姿が金星かもしれない、という意識から今後の金星探査計画が増えてきた。
こうしたことから気候変動の防止、CO2の削減は地球的な問題であり、人類すべてにかかわってくる問題であり、課題である。したがってSDGs持続可能な開発目標や、ESG投資が欧州を中心に世界的な課題として実施されてきており、この国でも遅まきながら叫ばれてきた。世界進出している大企業だけでなく、中小零細企業にとってもサプライチェーンへの規制や、日銀でも気候変動について意識がない金融機関・企業には貸し出しを制限するという方針を打ち出してきており、経済的な面でも影響は大きい。
気候変動防止、脱炭素社会の実現のためには、人類の大きな意識変革、科学技術の飛躍、新しい生活様式、働き方改革が必要である。このためには今の仕事の仕方を劇的に断捨離、スリム化して新しい課題に立ち向かわなければならない。複雑過ぎ余分で無駄な法律、規則、慣習を打破し、エッセンシャルワークを実現することが未来を造る第一歩である。
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