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2023年 癸卯 限界を超える
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2023年の干支は、癸卯みずのと・うさぎです。癸は十干のサイクルの最後、卯は十二支のうさぎで飛び跳ねる意味があります。つまり一つのサイクルが終わって、次のサイクルに向かって飛躍する年と言えるでしょう。
干支は60年サイクルなので、この前の癸卯は1963年、オリンピックの前の年でした。そして翌年から戦後復興期を経て日本は高度成長期に入ります。また世界的にも戦後の繁栄期を謳歌します。そしてその60年前は1903年、日露戦争の前年でその後大正デモクラシーを経て軍国化が進んでいきます。また世界的にはロシア革命の前夜であり、戦争と革命の時代へ移っていきました。この意味では大きな変動への始動の年と言えるかもしれません。
次の時代はどのような世界になるのでしょうか? これまで人類は幾多の困難を乗り越えて発展し、科学技術は進歩し、人口も増大してきました。21世紀の直前から人口は急速に増加し、新興国が発展し、物の生産、情報量も飛躍的に増大してきました。そして地球環境そのものにも多大な影響を与える存在となり、このため危機もかつてない規模で増大しています。気候変動、感染症、戦争、食糧危機、資源エネルギー危機、経済危機等どれ一つとっても人類の存続にかかわる重大な問題が顕在化しています。
米国の原子力科学者会報は、終末時計を今年はウクライナ戦争により10秒縮めて、残り90秒と発表しましたが、早急な対策が必要です。しかしながら世界の動きは、戦争への準備とか、食糧や資源、医療、情報等の独占的支配とか、課題の解決とは逆コースを行っているように思えます。分断と対立から、連帯と助け合いへの転換が必要です。
なぜ分断と対立が生ずるのか? それは人々の狭い利害意識と固定観念、そして流れ、環境への過度の忖度、恐れからであり、自己の信念、意志の無さからではないでしょうか。
個人、家族、地域、企業、国家等のそれぞれのレベルで、自分の側だけから物事を見ているのでは、他者の視点が分からず、それへの恐れから対立は深まります。個々の利害関係を俯瞰し、客観的に共通の利益から物事を見ていく視点、行動が必要です。
国家間レベルの一時しのぎでは解決しない、地球的な課題が大半ですから、地球に埋没しない宇宙的な視点からの課題解決が必要でしょう。もちろん個人や家族、企業、地域レベルで一時的に解決できる、しなければならない問題もありますが、これらの問題の関連、全体像を視野に入れて考えないと、無駄なことを行なう結果になるかもしれません。
日本は失われた30年ともいわれ、世界的に大きく後退してきており、将来への展望も見えていないようです。そして少子高齢化、食糧、資源自給率の低さ等以前から指摘されていた課題を放置してきており、いまだに有効な対策も示せないでいます。食糧危機が現実化している中、農業人口は高齢化し、継承者も少なく国防上も重大な問題です。
この10年間でも情報量は数十倍にも増えていると言われます。しかし本当に必要な情報に個々人は到達しているのでしょうか。情報入手や意志決定、企業の理念ビジョン政策等、これまでの限界を大きく超える目的、意志、方法が必要です。
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