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相続対策に対する基本姿勢
一般的に相続と言うと亡くなった人から財産を受け継ぐ事、そして相続対策と言うと相続税の節税をイメージされるかと思います。確かに相当の財産がある場合、相続税の負担は重く、これを軽減することは最も重要な課題と思われるかもしれません。しかしながら、相続とは、本来、財産だけでなく、文化や伝統、行事や仕事の承継、更には血の繋がり等のもっと広い意味があります。親から子供へ、祖先から子孫へと連綿と引き継がれていくこと、時系列の流れの中から捉えれば、また別の視点が見えてくるかもしれません。当事務所では、このようなより幅広い視野から相続対策を考えていきます。
現状把握
財産、債務の状況をお聞かせいただき、現時点での財産評価及び相続税のシミュレーションをします。
- どんな財産、債務があるか
- どれぐらいの相続税かがかかる
- どんな問題があるか
まずは、現状把握から始まります。特例を使えば、相続税がかからないこともあります。相続税がご心配の方は、簡単な相続税の試算をさせていただきます。
相続対策の策定支援
相続対策においては、5つの視点から課題とその対策を検討します。
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①相続人が自立した・幸せな人生を送るための財産の選別と分割
先にいく人が財産を子孫により多く残したいと思うのは、残された人たちが幸せな人生を送れるようにとの想いからだと思います。それには相続後の生活をサポートし、より豊かなものにしていく財産を残すことが大切です。 -
②争族にしない
以前はあまり問題にならなかったことですが、ここ20年ほど遺産分割に関して相続人等の間での争いが増えてきました。せっかくこれまで仲良くやってきた家族が、遺産の多寡により争うのは当事者や周りの人々にとっても不幸で悲しいことです。これを起こさないようにするには、財産を残す側が遺言書等で分割の方針を明確にするとともに、何故そのように分けたのかの理由も明らかにする必要があります。家族みんなが仲良くしていくことの大切さを伝えることが重要ではないでしょうか。 -
③節税
税金を減らすだけならば、以前流行った不動産投資等をすれば減らすことはできます。しかし税金の代わりに借金が増えたり、預金が減り結果として純財産が減れば全くの逆効果となります。また、世代を飛ばして相続・贈与をすれば税金は減りますが、財産を受けた人が本当に幸せになるのか、財産の管理能力はあるのかが重要になります。 -
④納税資金対策
納税は基本的には現金で行わなければなりません。財産の多くが自宅の不動産やご自身の経営する会社の株式等の換金性の乏しいものである場合、納税のための資金化対策が必要となります。 -
⑤財産以外の相続と人生観、意思の伝達
相続では、財産以外の相続への視点が重要で、これは相続争いを避ける意味でも大切となります。子供に言い残しておきたいことこそ本当の意味での相続かもしれません。
相続対策の実行と状況変化に対するサポート
対策を実行する中で、経済状況、家族関係等さまざまな変化が起こる可能性があります。対策は、一度のみ策定するものではありません。状況変化に合わせて対策も変更していきます。
お気軽にお問い合せください
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